きれいになりたい夜ほど自分を責めていた私が、DISM EMS EERの3分ケアに救われた理由

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    美顔器を当てながら、私は「きれいになれない理由」を探していた

    リラックスできるひとときのケア

    スマホの天気予報には、朝から遠慮のない最高気温が並んでいました。

    外へ出れば、日傘の内側にまで熱気が入り込んできます。駅まで歩いただけなのに、前髪はきれいに分かれ、頬にはうっすら汗が浮かんでいました。

    暦の上では「小暑」の頃です。

    七十二候では、ちょうど今日から「蓮始開(はすはじめてひらく)」に入ります。泥の中から伸びてきた蓮が、静かに花を開き始める時季です。

    泥の中からでも、花は咲く。

    そう書くと、すごく前向きで美しい話に聞こえます。

    でも、会社から帰ってきた夜の私は、蓮の花どころではありませんでした。

    エアコンの効いた部屋でメイクを落とし、洗面台の鏡を見た瞬間、思わず小さく息を止めました。

    毛穴が目立つ。

    口元が疲れている。

    フェイスラインが、昨日よりぼんやりしている気がする。

    たぶん、本当は昨日とほとんど変わっていません。

    それでも、仕事でうまく笑えなかった日や、婚活アプリの返信が途切れた夜には、自分の顔まで急に頼りなく見えてしまいます。

    三十代になってから、私は肌を見ているようで、肌だけを見ていないことが増えました。

    鏡の中に探しているのは、乾燥や毛穴ではありません。

    「私はまだ大丈夫でしょうか」

    そんな、誰にも聞けない答えです。

    だから私は、スマホの画面に表示された「DISM EMS EER メディスキンケアデバイス」という長い名前の商品を、しばらく黙って見つめていました。

    名前だけ聞くと、研究室から届いた小型装置のようです。

    けれど、手のひらに収まるほどコンパクトで、重さは約六十三グラム。ヘッドはT字型からI字型へ変えられ、頬だけでなく目元や口元などの細かい部分にも使いやすい設計になっています。

    「これなら続けられるかもしれない」

    そう思いました。

    ただ、その言葉には少しだけ嘘が混ざっていました。

    続けたいのは、スキンケアなのでしょうか。

    それとも、「私はまだ女として手を抜いていません」と、自分に証明する作業なのでしょうか。

    美容家電が欲しくなるのは、肌が荒れた日より心が負けた夜でした

    美容家電を調べ始めるきっかけは、いつも肌の悩みということになっています。

    乾燥が気になるから。

    フェイスラインをすっきり見せたいから。

    化粧水や美容液を、もっと丁寧になじませたいから。

    もちろん、それも本当です。

    ただ、私の場合、もう少し格好の悪い理由がありました。

    その日は、婚活で知り合った人と二度目の食事をした翌日でした。

    会話はそれなりに続きました。

    お店も素敵でした。

    帰り際には「また連絡します」と言われました。

    大人なら分かっています。

    「また連絡します」は、必ず連絡するという契約ではありません。

    それでも、翌日の夜九時を過ぎても通知が来ないと、私は自分の発言を一本ずつ巻き戻しました。

    仕事の愚痴を話しすぎたかもしれない。

    笑う声が大きかったかもしれない。

    あの服は少し地味だったかもしれない。

    もっと肌がきれいだったら、印象が違ったのかもしれない。

    最後の一行にたどり着いた瞬間、私は美容家電の比較ページを開いていました。

    恋愛で不安になったはずなのに、なぜか毛穴を小さくしようとしている。

    冷静に考えると、かなり妙な行動です。

    けれど、返事をくれない相手の気持ちは操作できません。

    一方で、自分の頬なら何かできる気がします。

    美容は、ときどき心の避難場所になります。

    何も変えられない夜に、「とりあえず今日はこれを塗る」「三分だけケアする」と、小さな予定を自分へ渡してくれます。

    DISMのデバイスには、三つのケアモードがあります。

    EMSモードは、二種類の波長のEMSや赤色LED、振動、温感を組み合わせ、表情筋へアプローチするモードです。

    EERモードは、EMS、エレクトロポレーション、RFを組み合わせ、美容保湿成分が角層まで浸透するのをサポートすると説明されています。

    MCRモードでは、微弱電流のマイクロカレントなどで、肌にハリを与えるケアを行います。基本的には「ほぐす」「届ける」「整える」という三段階で使う設計です。(ANGFA Store)

    ほぐす。

    届ける。

    整える。

    その順番を見たとき、これは肌だけの話ではない気がしました。

    私たちはいつも、いきなり自分を整えようとします。

    落ち込んだら、元気になろう。

    太ったと思ったら、すぐ痩せよう。

    恋愛がうまくいかなければ、次の人を探そう。

    仕事で失敗したら、反省して成長しよう。

    でも、本当はその前に、固くなった心をほぐす時間が必要なのかもしれません。

    悔しかった。

    寂しかった。

    もう少し大切にされたかった。

    まず、そこまで認めないと、自分に必要なものは届きません。

    私は美容家電の説明を読んでいただけなのに、なぜか泣きそうになりました。

    三十代になると、泣くほどではない悲しみばかりが増えます。

    大失恋ではない。

    会社を辞めるほどの事件でもない。

    友達に電話するには、少し小さすぎる。

    けれど、その小さな悲しみは消えずに、口元や肩や眉間にたまっていきます。

    美容家電が必要だったのではなく、自分の顔に触れながら、「今日は大変だったね」と言う時間が必要だったのかもしれません。

    三分のケアさえ続かない私は、女性として失格なのだと思っていました

    美容の記事を読んでいると、「たった三分」という言葉によく出会います。

    たった三分で本格ケア。

    たった三分なら毎日続けられる。

    忙しい女性にもぴったり。

    この「たった」が、私は少し苦手です。

    朝から働いて、気を遣って、スーパーへ寄って、洗濯機を回し、メイクを落とした時点で、私の一日はほとんど閉店しています。

    そこからの三分は、昼休みの三分とは違います。

    夜の三分には、歯磨きも、ドライヤーも、翌朝の準備も、返信していないメッセージも並んでいます。

    「美顔器ぐらい使えばいいのに」

    頭の中の元気な私はそう言います。

    けれど、疲れた私は、化粧水を塗るだけで精いっぱいです。

    以前の私は、ケアを休んだ翌朝、自分をだらしないと思っていました。

    せっかく買ったのに続かない。

    だから私は変われない。

    こういうところが結婚できない理由なのかもしれない。

    話が急に大きくなりすぎています。

    美顔器を一晩使わなかっただけなのに、最終的には人生全体の欠点として処理してしまうのです。

    三十代の独身女性には、自分の小さな手抜きを、人生の失敗へ結びつけてしまう夜があります。

    冷凍うどんで夕食を済ませた。

    洗濯物を畳まずに寝た。

    休日なのに何もしなかった。

    美容液を切らしたまま一週間過ぎた。

    一つひとつは、どうでもいいことです。

    それなのにSNSを開くと、朝から白湯を飲み、ピラティスへ行き、作り置きをし、夜は丁寧に美容家電を使っている人が現れます。

    同じ一日が二十四時間とは思えません。

    私は他人の切り取られた十五秒と、自分の散らかった二十四時間を比較して、勝手に負けます。

    でも、DISMのデバイスについて調べていて、少し救われた点がありました。

    約六十三グラムという軽さや、T字とI字を切り替えられる形は、使う人に努力を要求しすぎないための工夫にも見えたからです。三つのモードを各一分ほど使う手軽さも紹介されています。(LIPS)

    もちろん、短時間だから必ず続けられるとは限りません。

    肌の感じ方にも個人差があります。

    刺激の感じ方は体調や使用部位によっても違うでしょう。使用前には説明書を確認し、違和感があれば無理をしないことが大切です。

    それでも、「頑張れる人だけが使える道具」ではなく、「疲れている人の手から落ちにくい道具」であろうとしている感じが、私は好きでした。

    美容は、本来、自分を採点するための試験ではありません。

    毎日できなくてもいい。

    今日はEMSモードだけ。

    今日は化粧水だけ。

    今日は何もしない。

    それでも、昨日までのケアが全部無駄になるわけではありません。

    蓮だって、二十四時間ずっと咲いているわけではないのです。

    朝に花を開き、時間が来れば閉じます。

    開いていない時間を、誰も「努力不足」とは言いません。

    人間だけが、休んでいる自分を見つけると、すぐに反省会を始めます。

    私はもう、自分の顔を反省会場にしたくありません。

    鏡を見るたびに欠点を探し、昨日より老けた場所を確認し、未来の不安を頬の上へ並べる。

    そんな使い方をするには、私の顔はあまりにも長い間、私と一緒に頑張ってきました。

    笑いたくない日にも笑いました。

    眠れなかった翌朝も、ファンデーションをのせて出かけました。

    婚活で傷ついた帰り道も、電車の窓に映る私を家まで連れて帰ってくれました。

    本当は、責めるより先に、お礼を言うべき顔でした。

    私がその夜ケアしたのは、自分の顔ではありませんでした

    数日後、私は実家へ寄りました。

    母から「スマホの文字が急に小さくなった」と連絡があり、設定を直すためです。

    実家のリビングには、夏の夕方特有の、まだ明るいのに一日が終わりかけている空気がありました。

    窓の外では、蝉が最後の力を使うように鳴いていました。

    母のスマホは、文字サイズの設定が変わったのではなく、ブラウザの表示倍率が小さくなっていただけでした。

    直すのに、一分もかかりませんでした。

    「これだけのために呼んでごめんね」

    母は笑いました。

    その顔を見たとき、私は少し驚きました。

    母の口元に、前より深い線がありました。

    頬も、私の記憶より少し小さくなっていました。

    毎日のように自分の顔を確認しているのに、母の顔が変わっていくことには気づいていませんでした。

    テーブルの上には、買おうか迷っていたDISMのページを開いたままの私のスマホがありました。

    母が画面をのぞき込みました。

    「それ、何?」

    「美顔器。顔に使うやつ」

    「また高いもの買おうとしてるの」

    予想どおりの反応でした。

    私は少しむっとして、EMSや温感やLEDについて説明しようとしました。

    けれど、母は途中で、自分の頬を手のひらで持ち上げながら言いました。

    「私ぐらいになると、どれを上げたらいいか分からんね」

    二人で笑いました。

    笑ったあと、母は小さな声で続けました。

    「でも最近、鏡を見ると、知らないおばあさんがおるんよ」

    その言葉が、胸の奥へ落ちました。

    私はずっと、老いていくことを自分だけの恐怖だと思っていました。

    若い女性と比べられる怖さ。

    恋愛対象から外れていく怖さ。

    肌の変化に、人生の残り時間まで見せられるような怖さ。

    けれど、母もまた、鏡の前で自分を見失っていました。

    母は母として生まれたわけではありません。

    私と同じように、好きな人の連絡を待った夜があり、服を選び、髪形に悩み、写真に写った自分を見て落ち込んだ日もあったはずです。

    私は急に、母の頬に触れてみたくなりました。

    もちろん、その日はデバイスを持っていません。

    だから、乳液を少し借りて、母の頬へ手のひらを当てました。

    上へ持ち上げるわけでもなく、何かを改善しようとするでもなく、ただ触れました。

    「温かいね」

    母が言いました。

    その瞬間、私は分かってしまいました。

    私が本当に欲しかったのは、最新の機能だけではありませんでした。

    自分の顔を雑に扱わないための理由が欲しかったのです。

    そして、もっと驚いたのは、私がきれいになりたかった理由です。

    婚活で選ばれたいからでも、若く見られたいからでもありませんでした。

    私は、自分の顔を嫌いなまま母と同じ年齢になりたくなかったのです。

    二十代の頃の肌に戻りたいのではありません。

    三十代の今の顔を嫌い、四十代になったら三十代を惜しみ、五十代になったら四十代を懐かしむ。

    そんなふうに、一生「数年前の私」だけを愛する人生が怖かったのです。

    DISMは、もともと男性の肌に向き合うブランドとして展開されてきたメディスキンケアブランドです。けれど、実際の商品情報や口コミを見ると、性別を問わず美容ケアへ取り入れている人がいます。(アットコスメ)

    私はそこで、もう一つ意外なことを思いました。

    美容は、自分一人で若さを奪い合う競争ではないのかもしれません。

    パートナーと使ってもいい。

    母と使ってもいい。

    年齢も性別も違う人と、「最近どこが疲れている?」と話すきっかけにしてもいい。

    鏡の前で孤独になるためではなく、誰かの顔をいたわるためにも使えるのです。

    結局、その夜、私は商品を注文しませんでした。

    ここまで読んで、「買わないのかい」と思われたかもしれません。

    私も自分で思いました。

    あれほど調べたのに。

    EMSも、EERも、マイクロカレントも、赤色LEDも、すっかり説明できるようになったのに。

    でも、その日は買わないことを選びました。

    欲しくなくなったわけではありません。

    不安に追い立てられたまま、急いで買うのをやめただけです。

    誰かから連絡が来ない夜。

    写真の自分が気に入らなかった夜。

    若さが減っていくように感じた夜。

    そんな夜に、「これを買えば私は大丈夫」と、商品へ自分の価値を預けるのはやめようと思いました。

    買うなら、自分を罰する道具としてではなく、自分に触れる時間を楽しむ道具として買いたいです。

    数日たっても欲しかったら、そのときはきっと注文します。

    そして最初に使うのは、私ではなく母かもしれません。

    「知らないおばあさんがおる」と笑った母の顔に、温かいヘッドをそっと当てながら、くだらない話をしたいです。

    そのあとで、自分の頬にも当てます。

    引き上げなければ。

    整えなければ。

    若く見せなければ。

    そんな言葉を少しだけ脇へ置いて、今日もこの顔で生きてきたことを確かめるように。

    七月十二日、蓮始開。

    泥をなかったことにして、蓮が咲くわけではありません。

    暗く冷たい時間を通ってきたから、水面まで伸びてこられたのです。

    私も、失敗した恋や、言えなかった本音や、誰にも見せなかった夜を消さなくていいのだと思います。

    それらは、肌の下に残る傷ではありません。

    今の私を水面まで押し上げてきたものです。

    美顔器は、人生を変えてくれないかもしれません。

    使っただけで、好きな人から連絡が来るわけでもありません。

    仕事の悩みが消えるわけでも、年齢が巻き戻るわけでもありません。

    それでも、自分の顔へ丁寧に触れる三分間が、「私は私を見捨てていない」と思える時間になるのなら。

    それは、ただの美容ではありません。

    明日の自分を、今日の自分が迎えに行くための、小さな明かりなのだと思います。

    参考サイト

    ・アンファーストア「ディズム EMS EER メディスキンケアデバイス」(ANGFA Store)
    ・DISM公式ブランドサイト・製品ページ (Scalp D Official Online Store)
    ・アンファー株式会社「LIPSベストコスメ2025 上半期新作賞」発表資料 (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)
    ・LIPS「ディズム EMS EER メディスキンケアデバイス」製品情報 (LIPS)
    ・@cosme「ディズム EMS EER メディスキンケアデバイス」製品・口コミ情報 (アットコスメ)
    ・ISETAN DOOR「小暑とは?2026年はいつ?」(ISETAN DOOR)

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